早期教育や幼児教育では非認知能力が育たない?の問題点

子育て

何かしらのスキルを子供に教える早期教育とか、学習の基礎や社会性などを教える幼児教育では、学校生活や社会に出てからも求められる非認知能力はあまり育たないのではないかという問題と効果について

結論から言うと、非認知能力は「親や子供と関わる人との相互作用」から子供は学んでいく。

効果については、複数の研究によると、裕福な家庭の子供たちに入園前プログラムが与えるスキルへのプラス効果はない、もしくはマイナスの影響もあるという。

入園前プログラムは、まだはっきりとした結論が出ていないので何とも言えない。

これらを踏まえたうえで非認知能力を育てるのに大きな問題となっている「人」の問題点をメモしておく。

非認知能力を育てるのに大きな問題「子供と関わる人」

非認知能力を育てるのに土台となる「実行機能」というものがある。

実行機能の能力には、1つのことに長期間集中する能力、指示を理解する能力、不満と折り合いをつける能力、友達とうまくつきあう能力などがあり、保育園や学校生活を送るうえで重要なものと考えられている。

この実行機能を育てるのに入園前プログラムで体験する程度のものでは有効ではないという。

というもの実行機能を育てるのに重要な要素はプログラムではなく、子供と一番かかわりのある「親やまわりの大人たち」との相互作用によって育つという。

つまり、どんなに優秀な人が教育プログラムを開発しようとしても、教育の問題点を探っていくと親や子供と関わる人、そのプログラムを教える人という問題に突き当たる。

これについてはたしかに心当たりがある。

親がちゃんと愛情をもって接していても、姑さんが口うるさかったり、こうしなさいとか命令がすごかったりする家庭もあるだろうし、保育士さんの中には態度や言動がひどい人も一部だろうが見受けられる。

僕の住む市に実在するとある保育園では、連絡帳に「今日この子はこれが出来ませんでした」とか悪い面ばかり指摘してきたり、みんなと出来ることが違うと「この子は発達障害なのでこちらでは見れません。病院に行ってください」と言われる人もいるみたいだ。

なかでも保護者の方が転職しようとして今の会社を辞めたとき、子供を迎えに行くとみんなの前で子供も見ている前で、その保育園の方が「何を考えているんだ」と怒ったそうだ。

こういった保育園や幼稚園は、全国で探せばいくつかあるのではないかと思うし、先生に対して不満や疑問を抱いている親御さんもいるのではないかと思う。

かと言って保育園側に訴えかけたとしても変わらないだろうし(実際にその保育園は市にも抗議したが変わっていない)一番かわいそうで犠牲になってしまうのは子供たちなので、手を切って他に移った方がいいと個人的に思う。

ちょっと話がズレたが、どんな教育プログラムを作るにしろ、こういった子供たちと関わる人の問題が付いて回ってくるみたいだ。

参考文献

ポール・タフ (2017)『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む』英治出版

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