3歳までに聞く「単語数」が子供の語彙力を決めるという。
ベティ・ハート氏とトッド・リズリー氏が行った実験で、4歳児の語彙力を向上させるには「4歳ではもう遅い」という衝撃の結論を出しました。
その実験は、42世帯の家庭に2年半の間、1か月に1時間の頻度で家庭内のすべての会話を録音してもらい、富裕層と貧困層で子どもとの会話を分析しました。
子どもとの会話の質が高いのか、ポジティブな会話なのか、ネガティブな会話なのか分析したところ、最も関係していたのが「単語数」だと判明しました。
貧困層の家庭では、子どもが聞く単語数は「1時間に600語」
富裕層の家庭では、子どもが聞く単語数は「1時間に2100語」
子どもが4歳になるまでに聞く単語数の差はこのようになります。
貧困層の子ども「1300万語」
富裕層の子ども「4800万語」
その差は3.7倍も違うので、語彙力と会話の獲得に遅れることがわかり、この差が後に学習力に影響するという。
3歳までに言葉をたくさん聞いた子どもは、あまり聞かなかった子どもに比べて、語彙力とIQが高く、成績も良かったというのだが
個人的には、富裕層の親たちは優秀な人である可能性が高いので「遺伝子の影響でIQや成績が高かった可能性もあるよね」と思う。
いずれにしても3歳までの語りかけは重要だと思っている。
研究によると、1日に「2万1000語」の語りかけが必要で、1時間あたり2100語の語りかけが必要なんだとか。
難しいように感じるが、これは1時間に15分程度の語りかけで達成できる分量です。
つまり、1時間に5分間の語りかけを3回すればOK!
そんなに語りかけの話題が思い付かない人は、以下を参考にしてみてください。
- 今の様子を実況する
- これからすることを話す
- 目に入るものの説明をする
- 何に使う、何から作られているなど説明する
- 質感、色、音など説明する
- こうするとこうなるなどの仕組みを教える
- ニュースや本を音読する
- 感想を伝える、感謝を伝える
同じモノを説明するでも、説明する視点を変えれば、いくらでも語りかけができます。
このとき、大人でも疑問や分からないことが出てくると思うので、調べて教えてあげれば知識も増えて一石二鳥ですよ。
お試しあれ!
「参考文献」
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