子供の「自制心」が大人になってからの成果と関係する

子育て

子供の頃の自制心が弱いほど、大人になってからも誘惑に弱く、病気や犯罪に関わる確率が高いという実験結果があります。

ニュージーランドの研究チームの心理学者アヴシャロム・カスピ、テリー・モフィット、ブレント・ロバーツらによる研究で、子供の頃に計測した自制心のスコアが、32歳になってからの成果と相関することがわかった。

1000人以上の子供たちを対象に、3歳から11歳の間に自制心を計測する様々な種類のテストをしてもらい評価したのち、子供たちが32歳の時点でどうなっていたのか調べました。

実験結果は、子供のころ自制心のスコアが低かった人は、32歳の時点で喫煙率が高い、健康に問題がある割合が高い、信用度が低い、法律上の問題を抱える確率が高かった。

さらに、子供のころ自制心のスコアが最も低かった人たちは、最も高かった人たちと比べて犯罪にかかわる確率が3倍、アルコールやドラッグの依存症の確率が3倍、ひとり親である確率が2倍も高かった。

なんとなく、自制心が弱ければ誘惑にも負けやすくなるので失敗の方が多いだろうなーと想像できるけど、ここまで差が出るとは!

でも、この実験結果は今も当てはまるとは限らないし、日本人にも当てはまるかわからない。

しかし、こういう研究結果が存在する以上、自制心を高める方法を紹介しておかねばと思うので、調べて記事にしておきます。

ひとつ注意なのが、自制心は使えば使うほど害になるという研究をどこかの本で読んだ記憶があるので、必ずしも自制心は良い方向に作用するわけではないということに注意が必要ですかね。

自制心には限界があるーやり抜く力(グリット)

ペンシルベニア大学心理学部教授であるアンジェラ・ダックワース氏は、自制心だけでは限界があることを認め、ひとつのことに情熱を抱き、挑み続ける資質「やり抜く力(グリット)」に注目しました。

このやり抜く力を測定する方法「グリット・スケール」を考案し、このテスト結果から将来の成功を予測する指標になることがわかった。

グリットはIQなどの知能指数と関係がなく、ペンシルベニア大学の生徒で入学時の成績が低くてもグリットのスコアが高ければ、その後のGPA(高校での成績平均値)が高かった、つまり成績が伸びたことを意味しています。

英単語の全国スペリングコンテストでは、最終ラウンドまで残る確率が高い子供はグリットの高い子供だった。

陸軍士官学校での最初の夏に行われる「ビーストバラック」という過酷な訓練でも、どの候補生が脱落せずに生き残れるのか予測する「陸軍独自の複雑な評価システム」よりも、ダックワースの「グリット・スケール」の方が正確に予測することが出来た。

つまり、やり抜く力(グリット)もあった方がいいよねってことだね。

自制心もあった方がいいが、自制心に頼りすぎるのは禁物、やり抜く力もあった方がいいという話かな。

これを例えるならダイエットがいい例かも

キツイけど我慢して我慢してのダイエットが続かないのは「自制心」を使いすぎてるからってことですね。

仮にこのダイエットで瘦せたとしても「自制心」を酷使したことの弊害が「リバウンド」として現れるってことか!

参考文献

ポール・タフ (2013) 『成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか』英治出版

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