子供のときから育てたい能力の設計図「学習のための積み木」

子育て

子供の人生に役立つ能力があれば教えてあげようと思い、まあ2歳くらいから遊びや体験を通して教えようかなーっと思っていたのですが、本を読むうちにどうやら早い時期から脳に影響を与えていることを知り、子供にとって重要な時期であることがわかりました。

そして、教えたい1つの能力が「非認知能力」だったのですが、この能力を育てるには土台となる「実行機能」が発達している必要があり、さらにその下にはベースとなる「アタッチメント」などがあってこそ、子供は安心して学んでいけるのだと知りました。

このように、能力を支える別の能力が土台のようにして成り立っていることを、ニューヨークの非営利団体ターンアラウンド・フォー・チルドレンはこれを「学習のための積み木」と呼んだ。

学習のための積み木には、どんな能力があるのか?1段目のベースとなる土台から順に紹介しておこうと思う。

1段目「健全な発達」

学習のための積み木のすべての能力の土台となる重要な能力は3つある。

  • アタッチメント
  • ストレス管理
  • 自制心

この3つの能力は、子供にとって1番重要な能力なのかもしれない。

2段目「学校への準備」

学校や幼稚園などでうまくやっていけるように必要となる能力が3つ。

  • 実行機能
  • 自己認識
  • 社会意識と関係性を築くスキル

3段目「自己と学校に対するマインドセット」

成長マインドセットや学校の一員であるという認識など、4つの能力がある。

  • 心の成長
  • 自己効力感
  • 帰属意識
  • 学校への適合

4段目「忍耐力」

困難な状況に立ち向かえるための能力が3つ。

  • レジリエンス
  • 主体性
  • 学業における粘り強さ

5段目「自立と持続性」

何かに取り組み続けるための能力が3つ。

  • 自己主導性
  • 好奇心
  • 市民意識

まとめ

学習のための積み木は、あくまでも理論上のモデルだという。

でも1段目の「アタッチメント、ストレス管理、自制心」は重要な役割があるので、まず何を子供にしてあげたらいいのか、はっきりした。

ちなみに、ストレス管理はおそらく「子供がストレスを感じないようにおむつ交換する」とかではなくて「ストレス反応システム」のことだと思います。

最後の市民意識だけ、何の意味があるのかよくわからなかったが、とても参考になりました。

参考文献

ポール・タフ (2017)『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む』英治出版

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