ティーツリーオイルがニキビに効果があると実際に数件の科学的な実験から報告されています。その他に水虫やイボ・アトピー性皮膚炎などにも効果があるとされています。
どんな実験が行われてどんな結果になったのか論文から引用して紹介したいと思います。
結論から申し上げますとティーツリーオイル配合の製品は、軽度から中程度のニキビに効果があり有効な治療法だと結論付けられました。
ティーツリーオイルのニキビへの効果
ティーツリーはフトモモ科コバノブラシノキ属の植物で、主に亜熱帯地域に生息しています。オーストラリアの先住民アボリジニは、大昔からティーツリーをすりつぶして傷や皮膚病に塗り薬として使われていました。
研究で、ニキビの効果的な治療法を見つけることを目的に数件の実験が行われ、ニキビにティーツリーオイルの有効性があることがわかりました。
【実験内容】
軽度から中程度の尋常性瘡(ニキビなど)の患者60人を対象に、ランダムに2グループに分けティーツリーオイルを5%配合のクリームとプラセボ群で効果を確認する。治療への反応は45日間15日ごと追跡され、総ニキビ変数(TLC)とニキビ重症度指数(ASl)で評価された。
【実験結果】
2つのグループ間で人口統計学的特性に関して有意差はなく、ティーツリーオイルクリームとプラセボ群との間に有意差がありました。
総ニキビ変数(TLC)とニキビ重症度指数(ASl)の改善に、ティーツリーオイルクリームを使用したグループはプラセボ群よりもそれぞれ3.55倍と5.75倍効果的でした。
【結論】
ティーツリーオイル5%配合のクリームは、軽度から中程度の尋常性痒疹(ニキビなど)に効果的な治療法である。
その他、オーストラリア皮膚科医大学の実験も紹介します。
【実験内容】
軽度から中程度のニキビ患者18人にティーツリーオイル(200mg/g)配合のクリームと洗顔料(7mg/g)を1日2回、12週間使ってもらい、4、8、12週間ニキビへの効果を総ニキビ変数と医師のグローバル評価(IGA)スコア、忍容性つまり有害事象や副作用の評価がされました。
【実験結果】
ニキビ総変数は、ベースラインが23.7(低い方がニキビが少ない)
4週間で17.2
8週間で15.1
12週間で10.7まで時間の経過とともにニキビが改善しました。
平均IGAスコアもベースラインが2.4
4週間で2.2
8週間で2.0
12週間で1.9と改善がみられました。
重篤な有害事象は発生せず、軽微な忍容性で乾燥や皮がむけるなどがありましたが、すべて介入なしで解決しました。
【結論】
ティーツリーオイル配合のクリームや洗顔料の使用は、軽度から中程度のニキビに大幅な改善が見られ、製品が十分に許容されたことを示しています。
引用元:Tea tree oil gel for mild to moderate acne; a 12 week uncontrolled, open-label phase II pilot study
このように、ティーツリーオイル配合のクリームがニキビの改善に効果があると実験結果から報告されています。
ティーツリーオイル配合のクリームと洗顔料
この実験で使われたのは、ティーツリーオイル5%配合のジェル・クリームとティーツリーオイル配合の洗顔料です。
ティーツリークリーム
肌につけるティーツリーオイル配合のクリームは、ティーツリー アンティセプティックバームがおすすめです。
こちらの商品は、アメリカから出荷されるため到着まで時間がかかります。
すぐ欲しい方は、ティーツリーセラピーの正規代理店がAmazonにありますので、こちらから注文するとすぐに届きます。
ティーツリーオイル配合の石鹸
ティーツリーは、独特な匂いがあります。ひのきのような強い森みたいなイメージの匂いがします。
自分は嫌いな匂いではないですが、苦手な人もいるかもしれません。
ティーツリークリームの使用した感じも、よく伸び塗りやすく、ニベアと一緒に使ったりもしています。あと、スースーした清涼感があるため、花粉症などで鼻が詰まったときにもティーツリークリームが活躍しますよ。
皮膚科で処方される抗生物質や市販のニキビ菌を殺菌する製品を使うと、耐性を持ったニキビ菌が発生する問題が報告されていますが、ティーツリーを使った治療法は、抗生物質でも化学物質でもないためこのような心配はないと報告されています。
ニキビで悩んでいる人はティーツリークリームを使ってみる価値があるので、試してみてください。
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